专利摘要:
引張り歪み及び/又は圧縮歪みを有する半導体デバイス、並びにその製造方法及び設計構造体を提供する。 引張り歪み及び/又は圧縮歪みが加えられた半導体デバイス、及びその半導体デバイスを製造する方法、及びチャネルの歪みを増大させるための設計構造体を提供する。本方法は、NFET及びPFETのゲート構造体を形成するステップと、NFET及びPFETのゲート構造体上の側壁を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップとを含む。本方法はまた、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に応力材料を供給するステップを含む。
公开号:JP2011515871A
申请号:JP2011501942
申请日:2009-03-23
公开日:2011-05-19
发明作者:チェン、カングォ;ラーデンス、カール
申请人:インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Maschines Corporation;
IPC主号:H01L21-8238
专利说明:

[0001] 本発明は、一般に、半導体デバイス及びその製造方法に関し、より具体的には、引張り歪み及び/又は圧縮歪みが加えられた半導体デバイス、及びその半導体デバイスを製造する方法、及びチャネルの歪みを増大させるための設計構造体に関する。]
背景技術

[0002] 半導体デバイス基板内部の機械的歪みは、例えば、半導体デバイスのキャリア移動度を高めることによってデバイス性能を調節することができる。即ち、半導体デバイス内部の歪みは、半導体デバイスの特性を高めることが知られている。従って、半導体デバイスの特性を向上させるために、n型デバイス(例えば、NFET)及び/又はp型デバイス(例えば、PFET)チャネル内に、それぞれ引張り歪み及び/又は圧縮歪みが生成される。しかしながら、同じ歪み成分、例えば引張り歪み又は圧縮歪みは、一方の型のデバイス(即ち、n型デバイス又はp型デバイス)のデバイス特性を向上させるのに対して、他方の型のデバイスの特性には顕著な悪影響を及ぼす。]
[0003] 従って、集積回路(IC)デバイス内のNFET及びPFETの両方の性能を最大化するためには、歪み成分を設計してNFET及びPFETに対して別々に加える必要がある。即ち、NFETの性能に対して有益な型の歪みは、一般に、PFETの性能に対しては不利益となるからである。より具体的には、デバイスに張力(平面型デバイス内の電流の方向に)が加わると、NFETの性能特性は向上し、一方PFETの性能特性は低下する。]
[0004] デバイス内の歪みレベルを高めるために、SiGe層がシリコン層と組み合わせて用いられてきた。シリコン上でエピタキシャル成長すると、非緩和SiGe層は、シリコン基板の格子定数と適合する格子定数を有することになる。緩和すると(例えば、高温プロセスにより)、SiGeの格子定数は、シリコンの格子定数よりも大きなその固有の格子定数に近づく。従って、シリコン層がSiGe上でエピタキシャル成長すると、シリコン層は緩和SiGe層のより大きな格子定数に適合し、このことがシリコン層に物理的2軸性歪み(例えば、膨張)をもたらす。シリコン層に加えられたこの物理的歪みは、デバイスにとって有益である。SiGeを用いる方法は、デバイス性能を改善するが、ゲート構造体、ライナ、スペーサ等を形成するために付加的且つ複雑な処理を必要とし、従ってコスト上昇をもたらす。]
[0005] 代替的に、NFET内の引張り歪み及びPFET内の圧縮歪みを選択的に生成するために、例えばゲート側壁上のライナのように、特有のプロセス及び材料の異なる組合せを用いることができる。ライナは、FETデバイスのチャネル内に適切な歪みを選択的に誘起する。これは、NFETデバイスに引張り歪みをもたらし、PFETデバイスの長手方向に沿った圧縮歪みをもたらすが、それでもなお、付加的な材料及び/又はより複雑な処理を必要とし、従ってコスト上昇をもたらす。例えば、付加的な処理ステップは、NFET型デバイス及びPFET型デバイスの両方のゲート構造体を形成するために必要となる。]
発明が解決しようとする課題

[0006] 従って、NFET及びPFETのチャネル内に、それぞれ引張り歪み及び圧縮歪みを生成するための、費用効率が高く簡単な方法を提供することが望まれる。従って、当技術分野には、上述の欠陥及び制約を克服する必要性が存在する。]
課題を解決するための手段

[0007] 本発明の第1の態様において、半導体構造体を形成する方法は、NFET及びPFETのゲート構造体を形成するステップを含む。本方法は、NFET及びPFETのゲート構造体上の側壁を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップをさらに含む。本方法はまた、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に応力材料を供給するステップを含む。]
[0008] 実施形態において、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に、単一のマスキング・プロセスで凹部を形成する。応力材料をその凹部内で成長させる。凹部は、エッチング・プロセスによって形成する。NFETの凹部の付加的なエッチングを行って、NFETの凹部をPFETの凹部よりも深くする。]
[0009] さらに別の実施形態において、単一種類の応力材料で凹部を充填する。NFET又はPFETをブロックし、ブロックしないNFET又はPFET内の単一種類の応力材料を除去して凹部を再形成する。再形成された凹部を異なる種類の応力材料で充填する。単一種類の応力材料はSiGeであり、異なる種類の応力材料はeSi:Cであり、応力材料の除去はNFETに対して実行する。]
[0010] 別の実施形態においては、単一種類の応力材料はeSi:Cであり、異なる種類の応力材料はeSiGeであり、応力材料の除去はPFETに対して実行する。再形成された凹部は、元の凹部よりも深くエッチングする。応力材料は、PFETに対してeSiGeであり、NFET対してはeSi:Cである。応力材料は、凹部内の所定の深さまで成長させる。]
[0011] 本発明の付加的な態様において、デバイス性能を高める方法は、NFET及びPFETのゲート構造体を形成するステップと、NFET及びPFETのゲート構造体上の側壁を同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップとを含む。本方法は、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に凹部を形成するステップと、NFETのソース及びドレイン領域の凹部を第1の種類の応力材料で充填し、PFETのソース及びドレイン領域の凹部を第2の種類の応力材料で充填するステップとをさらに含む。]
[0012] 本発明のさらに別の態様において、方法は、誘電体材料、ゲート材料及びキャップ材料をパターン化することによって、NFET及びPFETのゲート構造体を形成するステップと、NFET及びPFETのゲート構造体上の側壁を同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップと、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に凹部を形成するステップと、凹部を第1の種類の応力材料で充填するステップと、NFET及びPFETのうちの一方を保護するステップと、NFET及びPFETのうちのブロックしない方の中の第1の種類の応力材料をエッチング除去して凹部を再形成するステップと、第1の種類の応力材料とは異なる第2の種類の応力材料で再形成された凹部を充填するステップとを含む。]
[0013] 本発明のさらに別の態様において、集積回路を設計し、製造し又は試験するための、機械可読媒体内で具体化された設計構造体が提供され、この設計構造体は、NFET及びPFETのゲート構造体を形成することと、NFET及びPFETのゲート構造体上の側壁を同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成することと、NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内に応力材料を供給することとを含む。]
[0014] 本発明のさらに別の態様において、構造体は、全く同じに形成された側壁を有するNFET及びPFETのゲート構造体を含む。NFET及びPFETのソース及びドレイン領域内の凹部内に応力材料を形成する。実施形態において、NFETに対する応力材料はeSi:Cであり、PFETに対する応力材料はeSiGeである。NFETに対する応力材料は、PFETに対する応力材料よりも深い位置にある。]
[0015] 本発明は、以下の詳細な説明において、本発明の例示的な実施形態の非限定的な実施例として示した複数の図面を参照しながら説明する。]
図面の簡単な説明

[0016] 本発明による初期構造体を示す。
本発明の態様による、歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の態様による、歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の態様による、歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の態様による、歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の態様による、歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の一態様による、最終構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の異なる態様による、代替的な歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の異なる態様による、代替的な歪みデバイスを形成するための中間構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
本発明の異なる態様による、代替的な歪みデバイスを形成するための最終構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。
例えば、半導体の設計、製造及び/又は試験に用いられる例示的な設計フローのブロック図を示す。]
実施例

[0017] 本発明は、一般に、半導体デバイス及びその製造方法に関し、より具体的には、引張り歪み及び/又は圧縮歪みが加えられた半導体デバイス、及びその半導体デバイスを製造する方法、及びチャネルの歪みを増大させるための設計構造体に関する。実施形態において、NFETデバイス及びPFETデバイスの、それぞれのソース及びドレイン領域内に応力材料、即ち、eSi:C及びeSiGeを供給して、チャネルの歪みを高める。また、実施形態において、NFETデバイス及びPFETデバイスの両方のゲート用のスペーサを、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するので、従来の製造方法よりも少ない処理ステップを用いることにより、製造コストを大幅に減らす。同じ製造ステップでスペーサを形成することによって、NFET及びPFETの両方に対して同一のスペーサを形成することが可能になる。また、有利なことに、本発明の方法は、歪み材料の損傷をなくし、eSi:C及びeSiGeをエッチング・プロセスにさらすことに起因する歪み緩和を防ぐ。]
[0018] 図1は、本発明によるNFET及びPFETの両方を形成するための、通常の出発構造体及びそれぞれの処理ステップを示す。出発構造体は、例えば、ウェハ10の領域を分離する浅いトレンチ分離(STI)構造体12を含む。ウェハ10は、例えば、バルクSi、SOI、又はバルクSiとSOIのハイブリッド型のような任意の通常のウェハ材料とすることができる。STI構造体12は、いずれかの通常の型のプロセスを用いて作成することができる。例えば、リソグラフィ及びそれに続くエッチング・プロセスを用いて、ウェハ10内のトレンチを選択的に設けることができる。次に、トレンチを例えば酸化物で充填して、STI構造体12を形成する。] 図1
[0019] ウェハ10の上、STI構造体12の間にゲート構造体を形成する。ゲート構造体は、通常の堆積、リソグラフィ及びエッチングのプロセスを用いて作成する。非限定的な一例として、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、高k材料、又はこれらの材料の任意の組合せのようなゲート誘電体材料14をウェハ10上に堆積させる。本発明を理解するために重要ではないが、ゲート誘電体材料は、約10Åから200Åまでの範囲の厚さとすることができる。ゲート材料16を、ゲート誘電体材料14の上に堆積させる。ゲート材料16は、ポリシリコン、金属(例えば、チタン)、金属合金(例えば、窒化チタン、窒化タンタル、タングステンシリサイド、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイド)又はそれらの材料の任意の組合せとすることができる。キャップ材料18(例えば、窒化物)を、ゲート材料16の上に堆積させる。次のプロセスにおいて、通常のプロセス、例えば、リソグラフィ及びエッチングを用いてゲート材料14、16、18をパターン化して、NFET及びPFETのゲート構造体を同時に形成する。]
[0020] ゲート構造体の側面上にスペーサ20を形成する。実施形態において、スペーサ20は窒化物材料であり、NFET及びPFETの両方の上に同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成することができる。同じ製造プロセスでスペーサを形成することにより、NFET及びPFETの両方に対して同一のスペーサを形成することが可能になる。代替的に、スペーサ20は、それらに限定されないが、酸化物、酸窒化物、炭化物、又は低k材料を含む他の材料を含むことができる。これらの材料の組合せもまた本発明によって企図される。例えば実施形態において、窒化物層を構造体全体の上に堆積させ、次に、反応性イオンエッチング(RIE)を用いてエッチングする。当業者であれば理解するように、RIEは、窒化物の外側面をエッチングし、垂直面(ゲート構造体の垂直表面)のエッチングは最小限にする。このようにして、NFET及びPFETの両方の上に窒化物スペーサ20を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて同時に形成することができる。]
[0021] 図2は、PFET及びNFETの両方のソース及びドレイン領域内の凹部22の形成を示す。実施形態において、凹部22は、通常のRIE、湿式エッチング、又はその両方を用いて形成することができる。当業者であれば理解するように、実施形態において、RIEは選択的エッチングである。実施形態において、凹部22は、特定の用途に応じた範囲の厚さにすることができる。例えば、凹部22は、約100Åから1000Åまでの範囲の深さにすることができる。より好ましい実施形態においては、凹部は、約300Åから500Åまでの範囲の深さにすることができる。いずれの場合にも、凹部22の深さを特定の深さに調節して、デバイス(NFET及びPFET)に加わる歪みを調整することができる。] 図2
[0022] 図3は、本発明によるさらに別の製造ステップを示す。企図された実施形態においては、凹部22を応力材料24で充填する。一実施形態において、応力材料24は、例えば、化学気相堆積(CVD)又は分子線エピタキシ(MBE)のような任意の適切なエピタキシャル成長法によって形成されたeSiGeである。eSiGe内のゲルマニウムの濃度を変えて、PFETに対する歪みを調節することができる。例えば、eSiGe内のゲルマニウムの原子濃度は、約1%から50%までの範囲、好ましくは約20%から40%までの範囲とすることができる。別の企図された実施形態においては、応力材料24はeSi:Cである。eSi:C内の炭素の濃度を変えて、NFETに対する歪みを調節することができる。例えば、eSi:C内の炭素の原子濃度は、約0.1%から10%までの範囲、好ましくは約1%から2%までの範囲とすることができる。しかしながら、eSiGeは、次のアニーリング・プロセスに対してよりロバストであるので、初めに凹部22内に供給することが好ましい。所望の歪み成分に応じて、応力材料24は種々の高さ、例えば、ウェハ10の表面よりも上まで、ウェハ10の表面と同一平面まで、又はウェハ10の表面よりも低く、成長させることができる。例えば、デバイス上の歪みを増大させるためには、応力材料24をウェハ10の表面よりも上まで成長させることになる。] 図3
[0023] 図4に示すように、マスク層26(例えば、酸化物)を、通常の堆積及びパターン化の方法によって、デバイスのうちの1つの上を覆うように形成する。実施形態において、凹部をeSiGeで充填するとき、PFETの上を覆うようにマスク26を形成する。しかしながら、代替的な実施形態において、凹部をeSi:Cで充填するときに、NFETの上を覆うようにマスク26を形成することができる。いずれの場合にも、マスク26は、次のエッチング・ステップの間、それぞれのFETの凹部内の応力材料24を保護することになる。] 図4
[0024] 図5に示すように、保護されない応力材料は凹部から除去される。これは凹部28を形成する。実施形態において、凹部28の深さは、元の凹部22の深さと同じであるが、他の深さもまた、本発明によって企図される(図8を参照)。図示しないが、応力材料がeSi:Cであるとき、PFETのソース及びドレイン領域内に凹部28を形成することができる。] 図5 図8
[0025] 図6に示すように、凹部28を第2の種類の応力材料30で充填する。この場合もやはり、所望の歪み集中に応じて、応力材料30は種々の高さ、例えば、ウェハ10の表面よりも上まで、ウェハ10の表面と同一平面まで、又は、ウェハ10の表面よりも低く、成長させることができる。例えば、デバイス上の歪みを増大させるためには、応力材料30をウェハ10の表面よりも上まで成長させることになる。図6に示す実施形態において、応力材料30は、例えば、化学気相堆積(CVD)又は分子線エピタキシ(MBE)のようないずれかの適切なエピタキシャル成長法によって形成されたeSi:Cである。eSi:C内の炭素の濃度を変えて、NFETに対する歪みを調節することができる。例えば、eSi:C内の炭素の原子濃度は、約0.1%から10%までの範囲、好ましくは約1%から2%までの範囲である。代替的な実施形態において、凹部22内に形成された応力材料がeSi:Cであるとき、応力材料30はeSiGeとなる。] 図6
[0026] 図7に示すように、マスクを除去して最終構造体を形成する。この実施形態において、PFETは第1の種類の応力材料24(例えば、eSiGe)を有し、NFETは、第2の種類の応力材料30(例えば、eSi:C)を有する。応力材料24、30の両方は、同じ又は実質的に同じ深さの底面を有する。] 図7
[0027] 図8は、本発明の一態様による代替的な構造体及び処理ステップを示す。この実施形態においては、前の実施形態における図4と同じプロセス・ステップの後、NFET領域内の露出したウェハを、NFET領域からeSiGeを除去した後でさらに窪ませ、前述の実施形態におけるよりも深い凹部28aを得る。PFET領域は、NFET領域からeSiGeを除去する間、マスキング層26によって覆われる。凹部28aは、応力材料を除去するときの単一のRIEプロセスで、又は代替的に、別々のエッチング・ステップで形成することができる。] 図4 図8
[0028] 図9に示すように、凹部28aを、例えばeSi:Cの応力材料30で充填する。より具体的には、eSi:Cを凹部28a内で成長させる。この場合もやはり、所望の歪み集中に応じて、応力材料30は種々の高さ、例えば、ウェハ10の表面よりも上まで、ウェハ10の表面と同一平面まで、又はウェハ10の表面よりも低く、成長させることができる。例えば、デバイス上の歪みを増大させるためには、応力材料30をウェハ10の表面よりも上まで成長させることになる。また、凹部28aは凹部22よりも深いので、応力材料30は応力材料24よりも深くなる。] 図9
[0029] 図10に示すように、マスク26を除去する。図8乃至図10を参照して説明した実施形態において、より深い凹部28aには、より多くの応力材料30を充填することが可能になる。このことは次に、より大きな歪み集中をNFET上にもたらすので、デバイス性能を高める。また、図8乃至図10を参照して説明したプロセスは、PFETに対しても同じく適用できること、即ち、凹部22をeSi:C材料で充填し、NFETを保護してPFETの凹部内のeSi:Cをエッチングし、形成された凹部をeSiGeで充填することができることを理解されたい。] 図10 図8
[0030] 図11は、例えば、半導体の設計、製造及び/又は試験に用いられる例示的な設計フロー900のブロック図を示す。設計フロー900は、設計するICの型に応じて変えることができる。例えば、特定用途向けIC(ASIC)を作るための設計フロー900は、標準的なコンポーネントを設計するための設計フロー900とは異なることが可能である。設計構造体920は、設計プロセス910に対する入力であることが好ましく、IPプロバイダ、コア開発者又は他の設計会社から得ることができ、或いは、設計フローのオペレータによって、又は他のソースから生成することができる。設計構造体920は、例えば、図7又は図10に示すような本発明の実施形態を、図表又はHDL(ハードウェア記述言語、例えば、Verilog、VHDL、C等)の形態で含む。設計構造体920は、1つ又は複数の機械可読媒体上に含めることができる。例えば、設計構造体920は、図7又は図10に示すような本発明の実施形態のテキスト・ファイル又はグラフ表示とすることができる。設計プロセス910は、図7又は図10に示すような本発明の実施形態を統合して(又は翻訳して)ネットリスト980にすることが好ましく、ここで、ネットリスト980は、例えば、配線、トランジスタ、論理ゲート、制御回路、I/O、モデル等のリストであり、これは集積回路設計内の他の要素及び回路への接続を表し、少なくとも1つの機械可読媒体上に記録される。例えば、媒体は、CD、コンパクト・フラッシュ、他のフラッシュ・メモリ、インターネット又は他のネットワーキングに適した手段を通して送信されるデータのパケットとすることができる。統合は、回路の設計仕様及びパラメータに応じて、ネットリスト980が1回又は複数回再合成される反復プロセスとすることができる。] 図10 図11 図7
[0031] 設計プロセス910は、種々の入力、例えば、所与の製造技術(例えば、異なる技術ノード、32nm、45nm、90nm等)に関するモデル、レイアウト及び記号表現を含む、一組の一般的に用いる要素、回路、及びデバイスを収容することができるライブラリ要素930からの入力、並びに、設計仕様940、特性評価データ950、検証データ960、設計ルール970、及び試験データ・ファイル985(試験パターン及び他の試験情報を含むことができる)からの入力、を用いるステップを含むことができる。設計プロセス910は、例えば、タイミング解析、検証、設計ルール検査、配置及び経路設定動作などの標準的な回路設計プロセスをさらに含むことができる。集積回路設計の分野における当業者であれば、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく設計プロセス910で用いられる可能な電子設計自動化ツール及びアプリケーションの範囲を理解することができる。本発明の設計構造体は、いずれの特定の設計フローにも限定されない。]
[0032] 設計プロセス910は、図7又は図10に示すような本発明の実施形態を、任意の付加的な集積回路設計又はデータ(利用可能であれば)と共に翻訳して、第2の設計構造体990にすることが好ましい。設計構造体990は、集積回路のレイアウト・データの交換のために用いられるデータ形式及び/又は記号データ形式(例えば、GDSII(GDS2)、GL1、OASIS、マップ・ファイル、又はそれらの設計構造体を格納するための任意の他の適切な形式で格納された情報)で記憶媒体上に常駐する。設計構造体990は、例えば、記号データ、マップ・ファイル、試験データ・ファイル、設計コンテンツ・ファイル、製造データ、レイアウト・パラメータ、配線、金属のレベル、ビア、形状、製造ラインを通しての経路設定のためのデータ、及び、図7又は図10に示すような本発明の実施形態を形成するために半導体製造業者が必要とする任意の他のデータのような情報を含むことができる。次に、設計構造体990はステージ995に進むことができ、そこで、例えば、設計構造体990は、テープ・アウトに進み、製造に向けてリリースされ、マスク製造会社にリリースされ、別の設計会社に送られ、顧客に送り返される。] 図10 図7
[0033] 上述の方法は、集積回路チップの製造に用いられる。結果として得られる集積回路チップは、未加工ウェハの形態で(即ち、複数の未パッケージ化チップを有する単一のウェハとして)、裸のダイとして、又はパッケージ化形態で、製造者によって頒布することができる。後者の場合、チップは、シングルチップ・パッケージ(マザーボード又は他のより高いレベルのキャリアに取り付けられるリード線を有するプラスチック・キャリアのような)、又は、マルチチップ・パッケージ(表面相互接続又は埋め込み相互接続の何れか又は両方を有するセラミック・キャリアのような)にマウントされる。いずれの場合も、チップは次に、(a)マザーボードのような中間製品、又は(b)最終製品の一部として、他のチップ、別個の回路要素、及び/又は他の信号処理デバイスと統合される。最終製品は、玩具及び他の低価格用途から、ディスプレイ、キーボード又は他の入力デバイス及び中央処理装置を備えた高度なコンピュータ製品に至る、集積回路チップを含む任意の製品とすることができる。]
[0034] 本発明を実施形態に関して説明したが、当業者であれば、本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内で修正して実施できることを認識するであろう。]
[0035] 本発明は、引張り歪み及び/又は圧縮歪みが加えられた半導体デバイスの製造において有用である。]
[0036] 10:ウェハ
12:浅いトレンチ分離(STI)構造体
14:ゲート誘電体材料
16:ゲート材料
18:キャップ材料
20:スペーサ(側壁)
22、28、28a:凹部
24、30:応力材料
26:マスク(マスキング層)
900:設計フロー
910:設計プロセス
920、990:設計構造体
930:ライブラリ要素
940:設計仕様
950:特性評価データ
960:検証データ
970:設計ルール
980:ネットリスト
985:試験データ・ファイル
995:ステージ]
权利要求:

請求項1
半導体構造体を形成する方法であって、NFET及びPFETのゲート構造体(14、16,18)を形成するステップと、前記NFET及び前記PFETの前記ゲート構造体上の側壁(20)を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップと、前記NFET及び前記PFETのソース及びドレイン領域内に応力材料(24、30)を供給するステップとを含む方法。
請求項2
前記NFET及び前記PFETの前記ソース及びドレイン領域内に、単一のマスキング・プロセスで凹部(22)を形成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記応力材料(24、30)は前記凹部(22)内で成長させる、請求項2に記載の方法。
請求項4
前記凹部(22)はエッチング・プロセスによって形成される、請求項2に記載の方法。
請求項5
前記NFET及び前記PFETのうちの一方の前記凹部(22)を付加的にエッチングして、前記NFET及び前記PFETのうちの一方の前記凹部を、前記NFET及び前記PFETのうちの他方の前記凹部よりも深くするステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
請求項6
前記凹部(22)を単一種類の応力材料(24)で充填するステップと、前記NFET及び前記PFETのうちの一方をブロックするステップと、前記NFET及び前記PFETのうちのブロックされない方の前記単一種類の応力材料(24)をエッチング除去して、凹部(28)を再形成するステップと、前記再形成された凹部(28)内を異なる種類の応力材料(30)で充填するステップとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
請求項7
前記単一種類の応力材料(24)はeSiGeであり、前記異なる種類の応力材料(30)はeSi:Cであり、前記応力材料をエッチング除去するステップは、前記NFETに対して実行される、請求項6に記載の方法。
請求項8
前記単一種類の応力材料(24)はeSi:Cであり、前記異なる種類の応力材料(30)はeSiGeであり、前記応力材料をエッチング除去するステップは、前記PFETに対して実行される、請求項6に記載の方法。
請求項9
前記再形成された凹部(28)は、前記凹部(22)よりも深くエッチングされる、請求項6に記載の方法。
請求項10
前記応力材料(24、30)は、PFETに対してeSiGeでありNFETに対してeSi:Cであり、前記凹部(22、28)内の所定の深さまで成長させる、請求項1に記載の方法。
請求項11
デバイス性能を高める方法であって、NFET及びPFETのゲート構造体(14、16,18)を形成するステップと、前記NFET及び前記PFETの前記ゲート構造体上の側壁(20)を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップと、前記NFET及び前記PFETのソース及びドレイン領域内に凹部(22、28)を形成するステップと、前記PFETの前記ソース及びドレイン領域の前記凹部(22)を第1の種類の応力材料(24)で充填し、前記NFETの前記ソース及びドレイン領域の前記凹部(28)を第2の種類の応力材料(30)で充填するステップとを含む方法。
請求項12
前記NFET及び前記PFETの前記ソース及びドレイン領域内に前記凹部(22)を、単一のマスキング・プロセスで形成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
請求項13
前記第1の種類の応力材料(24)及び前記第2の種類の応力材料(30)は、別々の処理ステップにより前記凹部(22、28)内で成長させる、請求項11に記載の方法。
請求項14
前記第2の種類の応力材料(30)は、前記第1の種類の応力材料(24)よりも深い、請求項13に記載の方法。
請求項15
前記NFETの前記凹部(28)を、前記第2の種類の応力材料(30)で充填する前に、前記第1の種類の応力材料(24)で充填するステップと、前記PFETをブロックするステップと、前記NFETの前記ソース及びドレイン領域内の前記第1の種類の応力材料(24)をエッチング除去するステップと、前記NFETの前記ソース及びドレイン領域内を前記第2の種類の応力材料(30)で充填するステップとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
請求項16
前記第1の種類の応力材料(24)及び前記第2の種類の応力材料(30)は、それぞれ、eSiGe及びeSi:Cである、請求項11に記載の方法。
請求項17
前記NFET及び前記PFETのうちの一方の前記ソース及びドレイン領域の前記凹部(22、28)を付加的にエッチングして、前記NFET及び前記PFETのうちの一方の前記凹部を、前記NFET及び前記PFETのうちの他方の前記凹部よりも深くするステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
請求項18
デバイス性能を高める方法であって、誘電体材料(14)、ゲート材料(16)及びキャップ材料(18)をパターン化することによって、NFET及びPFETのゲート構造体を形成するステップと、前記NFET及び前記PFETの前記ゲート構造体上の側壁(20)を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成するステップと、前記NFET及び前記PFETのソース及びドレイン領域内に凹部(22)を形成するステップと、前記凹部(22)を第1の種類の応力材料(24)で充填するステップと、前記NFET及び前記PFETのうちの一方を保護するステップと、前記NFET及び前記PFETのうちのブロックされない方の中の前記第1の種類の応力材料(24)をエッチング除去して、凹部(28)を再形成するステップと、前記再形成された凹部(28)を、前記第1の種類の応力材料(24)とは異なる第2の応力材料(30)で充填するステップとを含む方法。
請求項19
前記再形成された凹部(28)は、前記凹部(22)よりも深い位置にある、請求項18に記載の方法。
請求項20
前記側壁(20)は窒化物の側壁である、請求項18に記載の方法。
請求項21
前記第1の種類の応力材料(24)はeSiGeであり、前記第2の種類の応力材料(30)はeSi:Cである、請求項18に記載の方法。
請求項22
集積回路を設計、製造又は検査するための、機械可読媒体内で具体化された設計構造体であって、NFET及びPFETのゲート構造体(14、16、18)を形成することと、前記NFET及び前記PFETの前記ゲート構造体上の側壁(20)を、同じ堆積及びエッチング・プロセスを用いて形成することと、前記NFET及び前記PFETのソース及びドレイン領域内に応力材料(24、30)を供給することとを含む設計構造体。
請求項23
前記設計構造体(990)は、集積回路のレイアウト・データの交換のために用いられるデータ形式で記憶媒体上に常駐する、請求項22に記載の設計構造体。
請求項24
完全に同じに形成された側壁(20)を有する、NFET及びPFETのゲート構造体(14、16、18)と、前記NFET及び前記PFETのソース及びドレイン領域内の凹部(22、28)内の応力材料(24、30)とを含む構造体。
請求項25
前記NFET用の前記応力材料(30)はeSi:Cであり、前記PFET用の前記応力材料(24)はeSiGeであり、前記NFET用の前記応力材料(30)は、前記PFET用の前記応力材料(24)よりも深い位置にある、請求項24に記載の構造体。
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